睡眠障害の症状のなかに、睡眠時間が毎日少しずつずれて遅れていき、昼夜が逆転してしまうという症状があります。この昼と夜が逆転してしまう睡眠障害を、睡眠相後退症候群といいます。

例えば、前日夜更かししたため、翌朝朝寝坊をしてしまい、その日の夜もなかなか寝付けず、だんだん夜型の生活になってしまうような状態です。このような経験をされたことのある人は多いと思います。

その症状が深刻な人は、本人は改善しようと努力しても、必ず毎日少しずつ時間がずれていきます。その結果、2、3週間に一度は朝起きれず寝坊して、仕事や学校に行けなくなってしまうことがあるようです。ただこの睡眠相後退症候群は、その原因が生活習慣の乱れなどから生じることも多く、明確な原因がわかれば、解消できるようです。

元来、人間の脳内にある体内時計は、25時間周期で生活のリズムを作っています。しかし、この生活リズムは、毎日様々な環境因子で修正されています。例えば、朝早い時間に太陽の光に当たれば、その25時間周期の生活リズムを短くすることができます。昼前後に日の光に当たっても、生活リズムにあまり変化はありません。逆に、夜遅くに光に当たれば、生活リズムは長くなるのです。ですので、夜更かしをして、夜遅くに明るい部屋でテレビを見て、次の日は、朝早く起きれず寝坊して、光に当たるのがお昼頃では、体内時計の周期は遅れた状態のままということになります。

健康であるなら、前日に多少夜更かししても次の日に朝早起きすれば、体内時計の周期を改善することができ、生活リズムを正常な24時間に調整することができるのです。24時間の生活リズムが乱れて、悪循環になっている場合は、それをどこかで食い止める必要があります。最も理想的な解消、治療方法は、悪循環をリセットする日を設定し、その期間は早寝早起きをし、1時間程度、朝の太陽の光を浴びるようにします。悪循環がリセットできたら、その後も生活サイクルが乱れないように、規則正しい生活を心がけることが大切です。